コピーの不思議Q&A|Ricoh Japan


コピーの不思議Q&A


「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。


コピー機の部品に関する質問コピー機の部品に関する質問

三沢明紀くんからの質問:

「インクの害とはどんな害ですか?」

コピー機には粉のインクであるトナーを使用しています。粉にはどのような害が考えられるのか、また人体や環境に及ぼす影響はあるのかどうかについてお答えします。

コピー機の外に粉が漏れ出ないように工夫をしています

コピー機は、粉の害を出さないように様々な工夫をして作られています。例えば、インクの粉を容器に入れて密閉し、粉が中で浮遊しないようにそこから少しずつ取り出して使用しています。また、浮遊した粉がコピー機の外に出ないようにフィルターなどを通して回収するようにもしています。

しかしそれでもまだコピー機の外に出た粉を吸い込んでしまう可能性があるので、人体や環境に害を及ぼさないように万全の対策を図っています。

まず人体に対して毒性が無いと安全性が証明された材料で作るため、使用する一つ一つの材料に対して危険物質が含まれていないかどうかを検査しています。

ただし、毒性がなくてもホコリとして肺に取り込まれるのは健康に良くありません。そこで、機外に漏れ出る粉の量は国が基準値を設け、私たちはこの基準値を守らなくてはいけません。

この基準値は人体への影響がないということから定められたものですが、リコーでは更に厳く設定をしてその基準値に合格したものだけを生産しています。

これらのような対策により粉による害はありませんが、ホコリなどに敏感に反応してアレルギー症状をおこす人がいるかもしれません。粉も空気中に浮遊するホコリですから、私たちは基準値を守るだけでなく、もっともっと少なくするために取り組んでいます。

一般的な粉の被害では、コピー機を移動させるときに粉をこぼして周囲を汚してしまったり、拭き取る際に手を汚してしまうことなどが考えられます。トナーは肌に触れても問題はありませんが、このような場合は石けんなどを使用して素早く洗いましょう。
粉で汚れてしまった場合は素早く石鹸で洗いましょう

また、粉の被害・事故で「粉塵爆発」というものがあります。リコーでは起きていませんが、新聞などでは事故の発生が報じられています。

粉塵爆発粉塵とは粉が空気中に浮遊している状態のことをいいます。この粉塵が空気中にたくさんあるとき、火花などが触れて粉塵に火がつくと爆発的に燃え上がることがあります。この現象のことを粉塵爆発といいます。

粉塵爆発は、小麦粉や砂糖や石炭の粉、アルミニウムなどの金属の粉、プラスチックの粉を作る工場などで起きたことがあります。コピー機に使われているインクでも粉塵爆発が報じられました。発生した場所は使用済みの粉を回収して処理する処理工場でした。

コピー機の中で粉塵爆発が起こったことはありませんが、起こる可能性はあるのです。私たちはこのような事故が起きないように設計し、最新の注意を払って作っています。