コピーの不思議Q&A|Ricoh Japan


コピーの不思議Q&A


「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。


コピー機の構造に関する質問コピー機の構造に関する質問

鮎川 礼さんからの質問:

「カラーコピー機をもっと小さくして家で使うことはできませんか?」

カラーコピー機皆さんが会場で見たカラーコピー機は、お家で使うには大き過ぎますね。 では、どうしてあんなに大きいのか、その理由を考えてみましょう。

右の写真は、皆さんが会場で見たものと同じコピー機ですが、そのコピー機には便利な機能が沢山ついています。 その便利な機能の中に、コピー機のサイズを大きくしてしまう幾つかの理由があります。



まず、コピー用紙を入れるところに、サイズの違う紙を3種類入れられるようになっています。 しかも、それぞれのサイズごとに500枚も入るようになっています。ですから、 合計で1,500枚もの紙を入れておくことができます。

コピー機の構造さらに一番大きなサイズのコピー用紙として、A3(短辺210mm × 長辺420mm)が入るようになっています。 会社、オフィスなどでは大量のコピーを色々なサイズにコピーしますので、様々なサイズの紙を沢山入るようにしておくと、使うときに便利なのです。

次に、コピー機の一番上には、自動的に原稿を送る装置がついています。 会社ではページ数の多い原稿を沢山コピーをすることが多いので、原稿を1枚づつ手でセットしていたのでは、時間がかかってしまいます。 そこで、自動で原稿を送ってコピーをとってくれるようになっています。

たとえば30ページの原稿を10部ずつコピーするような時に、30枚の原稿を一度セットすれば、あとはコピー機が自動的に原稿を送って、必要な部数のコピーをとってくれるようになっています。

さらにコピー機の左についている、自動用紙反転装置ですが、これはコピー用紙の表にも裏にも自動的にコピーしてくれる装置です。

例えば30ページの原稿を表だけにコピーすると、30枚のコピー用紙が必要になりますが、表だけでなく裏にもコピーするようにすればコピー用紙は15枚ですみ、用紙を節約することができますね。



以上は便利な機能の例ですが、これらの便利の代わりにコピー機が大きくなってしまいますね。

機能を絞り込めば小さくすることができます皆さんのお家でコピーをとる時には、そんなに沢山コピーをとることはないですから、自動でなく手動で、必要な紙を持ってきて何枚かコピー機に差し込めば良いですし、原稿も1枚1枚手で入れ替えれば済みます。 表、裏の両面にコピーする必要もないでしょう。 ということで、余分な機能を取去ると、写真の右側の形となり、だいぶ小さくすることができます。

皆さんが会場で見たコピー機は、もともと会社などで大量にコピーを取ることに適したコピー機の仕様で作られています。 そのために便利な機能が沢山ついている代わりに、サイズが大きくなっています。



コピー機のサイズは、それをどういうお客さんの要求に沿って作るかによって、コピー機の仕様が決まりますお家で使うようなコピー機の仕様を考えて作れば、必要な機能を絞り込み、サイズをもっと小さくすることが出来るはずです。

つまりコピー機のサイズは、それをどういうお客さんの要求に沿って作るかによって、コピー機の仕様が決まるのです。 そしてその仕様によって、コピー機のサイズが決まるということですね。

でも、「便利な機能が付いているのに、サイズがコンパクトなコピー機」という製品のほうが良いですよね。 私たちは、そのような理想的なコピー機を作ることを目指して、コピー機の開発を一所懸命に行っています。