コピーの不思議Q&A|Ricoh Japan


コピーの不思議Q&A


「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。


コピーの仕組みに関する質問 コピーの仕組みに関する質問

大槻祐依さんからの質問:

「コピーする時、なに色か判らなくなることはないんですか?」

カラーコピー機は、原稿から反射される光像を、光の三原色である青フィルター、緑フィルター、赤フィルターを通してCCD(センサー)に投影し、読み取った光像の濃い/薄いをもとに、色の三原色であるイエロー、マゼンタ、シアンのトナーをつける量を決めます。 そして、それら三色のトナーを重ねて定着すると、原稿の色となるわけですね。

赤、青、緑のフィルターを通して、シアン、マゼンタイエローの濃度を計ります

このことから、カラーコピー機は原稿の色そのものを読み取っているのではなく、原稿に使われている色を、光の三原色のフィルターで分解した情報を読み取っているだけであることがわかります。

各色7300個のセンサーが入ったCCDで情報を読み取ります

このような仕組みで原稿の色と形の情報を読み取り、CCDで読み取ったその情報を機械的に処理しているだけですから、カラーコピー機が何色か判らなくなるということはありません (もともと原稿に使われているのは何色か?という風には判断していません)。

コピー画像の色は、自分で判断をして機械的に処理することができますしかしながら、CCDで読み取って処理した結果で得たコピー画像が、原稿の色と少し違う色になっているということはあります。 ですが、この「判断」はコピーを取った人が感じることで、カラーコピー機自体には、このような判断機能を持たせてはいないのです。
その代わり、原稿の色と少し違う色になってしまった場合には、コピーを取る人が色を調整することができるようになっています。 少し赤味を強くしたり、青みを弱くしたりといった調整が出来るのです。 この場合も、カラーコピー機は、その調整の指令に基づいて機械的に処理をしていくことになります。



小学生の大槻さんにとっては、少々難しい回答になってしまいましたが、なんとなく理解していただければ充分です。